読書録
「英語教育、迫り来る破綻」
著者 大津紀雄 江利川春雄 斎藤兆史 鳥飼玖美子
この本は
政府の教育再生会議における
第三次提言
で述べられたものについて
特に外部試験(TOEFL等)の利用について
の四先生の論考をまとめたものだ。
この本の中で特に自分が印象にのこったのが
江利川論考のなかの
「国際的視野をもった本当の「グローバル人材」を育てるためには、英語一辺倒主義を改め、周辺アジアを含めた多様な言語と文化を学ぶことのできる複言語主義・複文化主義を日本の外国語政策の基調とすべきです」 p24
自分にとってこの主張はとても興味深いものだ。
グローバル人材=世界で戦える人材
世界で戦える人材=英語バリバリの働きマン
の方程式は頭のどこかにあった。
もちろん英語ができることに越したこと
はないはず
(事実全世界人口の4ぶんの1 約17.5億人が英語使用者 Harvard Business Review)
いや、むしろやっぱり話せたがいい笑!!
がしかしそれに依存しちゃいかんよ
ってことをこの論考では伝えているのかなと
複文化主義・複言語主義の中で
直線距離で11000km離れた(東京-NY)よりも
直線距離で1200kmにある韓国とか
(一番近い対馬からは50km)
アジアにもっと目を向けて
「アジアの中の日本」
を考えていく必要がある。